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ウールカーペットって、素材としての評価がとても高いですよね。

「あったかい・へたりにくい・長く使える」

ここまでは、だいたい皆さんご存じだと思います。

でも、いざオーダーカーペットを見始めると、「あれ?急に分からなくなってきたぞ・・」
そんな感覚になりませんか?

同じ「ウール」って書いてあるのに、価格はけっこうバラバラ。
説明を読んでも、なんとなく良さそうなことは書いてあるけど正直、決め手が見えてこない。

そこでここから、分かりにくく感じやすい部分を少し噛み砕いて整理していきます。

ウールカーペットが選ばれ続ける理由

ウールカーペットが長く選ばれ続けているのには、きちんと理由があります。

まずひとつは、足元の冷えに対する強さです。
ウールは繊維の中に空気を含む性質があるため、床に敷いたときに冷えを伝えにくく素足で立ったときの感覚がやわらかい。
冬場に「なんとなく寒くない」と感じるのは、この素材の特性によるものです。

次に、踏まれ続けても戻ろうとする耐久性。
ウールは弾力のある繊維なので、毎日歩いたり座ったりを繰り返しても、つぶれっぱなしになりにくい。
使い始めだけでなく、時間が経ってからも印象が大きく変わりにくいのが特徴です。

そしてもうひとつが、汚れとの付き合い方。
ウールは汚れをはじくというより繊維の奥に抱え込みにくい性質を持っています。
そのため、見た目以上に汚れが残りにくく、結果として衛生的に使いやすい素材と言えます。

こうした特性を知ったうえで、多くの方が次に悩むのが、「オーダーにしたとき、何がどう違うのか」という点です。
同じ「ウール」と書かれているのに、価格にはかなり幅がある。
なぜここまで値段が違うのか、正直よく分からない。
高いものほど本当にいいのか、そもそも何を基準に見ればいいのか。

実はここが、ウールのオーダーカーペットが分かりにくいと感じられやすい理由です。
「ウールだから同じ」と思って見てしまうと違いが見えにくい。
実際には、つくり方の違いとウールの中身の違いで特徴も価格も少しずつ変わってきます。

価格差の理由① 製法の違い

まずひとつ目が、つくり方の違いです。

アキスミンスター・ウィルトン(織)

アキスミンスターやウィルトンと呼ばれるカーペットは、糸を織り込んで仕上げる製法です。

織りでつくられている分、柄に奥行きが出やすく全体の印象もどっしり。
空間に入ったときに、きちんとした重厚感を感じやすいのが特徴です。

そのため、ホテルのロビーや応接スペースなど迎賓性を意識した場所で使われることが多いタイプでもあります。

一方で、糸を織り込む工程が多く、どうしても手間と時間がかかるため価格は高くなりやすい傾向があります。※アキスミンスターはカットパイルのみ

タフテッド(接着)

もうひとつが、タフテッドと呼ばれる製法です。

こちらは、基布に糸を打ち込み裏側で接着して仕上げるつくり方。
織りのカーペットに比べると、構造は少しシンプルですが、その分、デザインの自由度とコストのバランスが取りやすいのが特徴です。

色や柄の選択肢も広く、場所の雰囲気に合わせて選びやすく扱いやすい製法です。

価格面でも現実的なラインに収まりやすく、人通りの少ない住宅や個人邸など、日常的に使う場所で選ばれることが多いタイプでもあります。

どちらが上という話ではなく使う場所と使い方で向き不向きが分かれます。

価格差の理由② ウールの中身の違い

もうひとつ、価格に差が出やすい理由がウールそのものの中身の違いです。

ウール100%

まず、ウール100%のカーペット。

繊維そのものに弾力があるため、踏んだあとに戻ろうとする力が強く使い続けても印象が大きく変わりにくいのが特徴です。

時間が経つにつれて少しずつ劣化はありますが、その変化も穏やか。
落ち着いていくような経年の仕方をします。

触ったときの感覚にも、違いが出やすいところ。
やわらかさの中に、芯があるような踏み心地で全体の質感を底上げしてくれるタイプです。

見た目や価格だけで選ぶというより、
「その空間をどう感じてもらいたいか」を大切にしたい方にはウール100%が向いています。

ウール100%で検討する場合の候補を見る(ワコードープロ)

ウール混(合成繊維)

もうひとつが、ウールに合成繊維を混ぜたタイプです。

ナイロンやポリプロピレンなどを組み合わせることで、摩耗に対する強さとのバランスを取ったつくりになっています。
人の動きが多い場所や、日常的に使うところでは、この実用性がちょうどよく感じられることもあります。

ただし、ウール100%とまったく同じかというと、そうではありません。

踏んだときの戻り方や、触ったときのやわらかさ、時間が経ったあとの劣化は少し違ってきます。

扱いやすさを優先した分、ウール本来の質感や経年の落ち着き方は、ウール100%に比べると控えめです。

そのため、「毎日気兼ねなく使いたい」「摩耗の強さを優先したい」そんな場所には向いていますが、ウールそのものの質感や雰囲気まで含めて大切にしたい場合はウール100%のほうがしっくりくることも多いです。

ウール+混合で検討する場合の候補を見る(ワコードープロ)

 

最後に

ウールのオーダーカーペットは、素材そのものの評価が高い分選び方で満足度が大きく変わります。

だから、決める前に、ぜひサンプルで確認してみてください。

サンプルは、色を見るためだけのものではありません。
踏んだときの触感や、毛の密度を確かめるためのものでもあります。

使う場所や過ごし方で合うものは少しずつ変わってきます。

もし、「ここまで読んだけど、あと一歩決めきれない」
そんなときは、ワコードープロに気軽に相談してみてください。

オーダーカーペットは、簡易的なラグと違い、何年もお供するもの。

「これなら大丈夫そうだな」そう思えるものを、納得して選んでもらえたらと思います。