店舗や施設などで、土足に対応している床材を探していると、クッションフロアか長尺シートを耳にしますよね。
似たような見た目なのに何が違うのってよく質問をいただきます。
店舗用クッションフロアに比べて、長尺シートは厚さが薄いのに摩擦に強い耐久性やいろんな機能性に優れています。
また屋外に対応した長尺シートはありますが、クッションフロアは対応していません。
ただ長尺シートでも様々な種類があり、必要な機能性が分からない、この場所にはどれがいいの?とお問い合わせをいただきます。
そこでシチュエーションごとにおすすめの長尺シートとあったら嬉しい機能性をご案内いたします。
またそれぞれメーカーの人気商品もあるのでぜひ参考にしてみてください。
土足や人通りが多い場所
長尺シートの中ではノーマルタイプが一番多く種類があります。
価格は長尺シートの中で一番お手頃なのに抗菌やノーワックス加工などが付いてコスパがいいので、耐久性だけを重視して床材を探している場合は、定番のノーマルタイプより選んでください。
学校やショッピングモールなど身近な場所で使われている人気な床材です。
クッションフロアだと重い家具などは跡が残りやすいので、住宅では玄関や物置部屋などにおすすめです。

病院や福祉施設
長尺シートは耐久性が優れているゆえに表面が固く薄いのが特徴です。
ところが発泡層の長尺シートは、厚さが2mm〜4.5mmと厚みがあります。
もちろん表面の耐久性はありますが、発泡層によって衝撃を吸収し、転んだりしても大きな怪我になりにくく、またクッション性は足腰への負担が軽減されるのでおすすめです。
さらに抗菌やノンワックス加工など清潔な状態をキープしやすい機能面も病院などで大活躍する理由の一つです。
温かみのある木目調や、おしゃれな石目調など柄が豊富なのに、クッションフロアより耐久性があるので、バリヤフリーの住宅や、幼稚園など幅広くお使いいただけます。

病院や工場
同じ病院向けなのに何が違うのか疑問ですよね。
病院には様々な部屋があって、検査室や手術室と言った特別な部屋には特別な機能が欠かせません。
例えば、検査器械の重さや移動に負けない耐久性、薬品からのダメージを受けにくい耐薬品性、床の表面に静電気がたまらないような帯電防止性など、
必要不可欠な機能が備わった長尺シートがあります。
ただ金額は発泡層の長尺シートよりも高いので、用途に合わせて予算を抑えることをおすすめします。
また重機の移動や埃が埃がまわないよう静電気を抑えたい工場や倉庫にもおすすめな床材です。
病院と工場が必要な機能が似ているとは驚きですよね。

厨房・食堂
熱い食べ物や液体を運ぶときは転ばないように慎重に歩くと思いますが、滑りにくいように加工された防滑性シートはいかがでしょうか。
厨房などにおすすめな長尺シートは防滑性だけではなく、熱い油や熱湯によるダメージが受けにくいよう耐熱性に優れています。
また掃除をする頻度が多いと、衛生面やメンテナンス性が気になりますよね。
もちろん抗菌、防かび、水はけ性、消臭などコンクリートやタイルでは補えきれない機能性が人気な理由の一つです。
食堂や仕出し工場等、範囲が大きい場合は床材の色で区別することにより流れを誘導することもできます。

舞台向け
バレエやダンススタジオには滑りやすいリノリウムや、メンテナンスが大変なフローリングが主流だったと思いますが、ダンサーに向けてバレエ団とメーカーが共同開発したTMフロアはご存知でしょうか。
程よいクッション性がありつつ滑りにくいのが特徴で、汚れも拭き取りやすくメンテナンス性にも優れています。
他には光が反射しにくいように加工されたダンスリュームがおすすめです。
照明がたくさん使われる場面で、舞台やテレビスタジオなど幅広く使われています。
短期間のイベントだと、お手頃な価格で、他の商品に比べて20m巻と長いダンスリュームライトをおすすめします。
TMフロアやダンスリュームを自宅で使いたいけど、個人だから買えないよね?と練習熱心な、そこのアナタ!もちろん個人様でも注文は可能で、1mからm単位で販売しているので問題ありません!

サーバールーム・オフィス
電気機器が多い場所には、静電気の放電を抑えれる帯電防止長尺シートがおすすめです。
さらに、埃の吸着を防止できるのでお手入れがしやすく、オフィスやサーバールームなどにおすすめです。
ただし接着施工が前提なので、OAフロアを使わず、下地に直接施工される部屋におすすめです。

トイレ
ショッピングモールや公共のトイレなど1日に多くの方が使われるトイレでは、コンクリートやタイルの場所が未だに多くありますよね。
個人的には長年の汚れや匂いが気になって使わないように避ける時があります。
ただ最近では駅やショッピングモールのトイレがリニューアルされて、気になりにくく使いやすいトイレが多くなってきました!
匂いが気になりにくい消臭性や、汚れがつきにくく取れやすいノーワックス加工が備わった床材に変えるだけでも、違いは大きいと思います。
もちろん長尺シートの特徴、耐久性に優れているので土足や車椅子の摩擦に耐えれる程の強い作りになっています。

単層・リノリウム
単層シートは、他の長尺シートに比べて表面層が分厚く、傷がついたり欠けたりしても、ハゲたり柄が途切れることはなく、半永久的に使える商品です。
また重い物の移動に耐えれる耐久性や、抗菌、ワックスフリー加工とメンテナンス性も充実しているため、人や物の通りが多い、ショッピングモールや病院などで活躍しています。
リノリウムは天然素材からできた床材ですが、作りは単層と同じ表面層が分厚くなっています。
有害物質を出さず環境や人に優しい材料なのに、菌やウイルスが増えにくい加工がされているので食中毒や感染対策として不特定多数の人がよく使われる場所に人気な商品です。

防滑性ビニルシート
表面部分が凹凸やザラザラしていることで、滑りにくいようにつくられていて、マンションの階段やプールサイドなどに使われています。
ただ最近では滑りにくさや、ペットの爪による引っかき傷にも耐える強度が注目されて、大型犬を飼っている家庭に選ばれています。
屋外用の防滑性ビニルシートは室内でも使えるの?とよく質問を受けますが、もちろん使っていただいて大丈夫です!
日光で色あせがしにくいよう屋外用には加工がされているので、日当たりのいいサンルームやリビングなどにおすすめします。
ただ屋内用を屋外に使用することはできませんので、選ぶ際は注意してくださいね。

◇ メーカーのおすすめ長尺シートと特徴を紹介
ペットに向けた床材といえば「ノンスキッド」と認知度が高く、知っている人も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ノンスキッドはサンゲツから出ている防滑性ビニルシートのシリーズ名で、多くの飼い主さんがペットのために床をDIYするときに選ばれています。

浴室用の長尺シートは東リが一番色の種類が多く選びやすくて人気です。
バレエや舞台用のTM フロアや、体育館用のアリーナフィットは特殊な場所に向けた商品ですが、他のメーカーで取り扱いが少ないので重宝されています。

タジマ
マーモリウムの種類がダントツで多く、他にも発泡層や耐重性と機能性に優れた商品が多いです。
そのため用途やエリアに分けて、タジマの商品で統一したいという方にはおすすめです。

シンコール
シンコールの長尺シートは木目調やモルタル調などデザイン性が豊富です。
他のメーカーではあまり取り扱いの無いに柄もそろっているので、少し違った長尺シートをお探しの際はシンコールにはあるかもしれません!

ロンシール
