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Pタイルは「30cm角1択」の床材ではありません
同じPタイルを選んだはずなのに、使う場所が変わると評価がまったく変わる。
「Pタイルって古い床材でしょ?」
「どれを選んでも同じじゃないの?」
Pタイルで迷う人の多くが、ここで止まります。
でも、そもそも前提が違います。
Pタイルは1種類の床材じゃありません。

見た目は似ていても、「どんな場所で、どう使われる前提か」が最初から違う。
この記事を読めばPタイルが「どの場所向きの床材か」を整理できます。
「ここにはこれなんだな」と分かればOKです。
まず知っておきたい、Pタイルのいちばん分かりやすい特徴
Pタイルはよく、金太郎あめみたいな床と言われます。
表面が削れても、減っても中まで同じ素材なので性質は変わりません。
だからPタイルは、デザインよりも「どういう場所で、どう使われてきたか」で選ばれてきた床材です。

まずは「中まで同じ素材の、わりと硬めの床」というイメージだけ持ってください。
Pタイルの種類は「使われてきた場所」で見ると分かりやすい
カタログ順で見ると分かりにくいPタイルも、
使われてきた場所で並べると、選ぶべき理由が見えてきます。
ここでは、場所ごとに紹介していきます。
昔はこれが普通だった、ド定番のPタイル
「Pタイルと聞いて思い浮かべる床」。
多くの人がイメージするのが、このタイプです。
30cm角の、いわゆるド定番のPタイル。

昔は、床材といえばPタイルが当たり前でオフィスも学校も、ビルの廊下も、床はPタイルでつくるものという時代がありました。
だから、築年数のある建物にPタイルが貼られているのは、まったく不思議なことではありません。
その後、デザイン表現に強いフロアタイル (複層ビニル床) が増え、Pタイルは以前ほど目立たなくなります。
それでも、このタイプが現場から消えなかった理由ははっきりしています。
このPタイルは、きれいな状態を保ち続ける床ではなく、使われ続けることを前提にした床だったからです。
削れても、中まで同じ素材。
傷んだ部分だけ手を入れても床全体の印象に違和感が出にくい。
「簡単に貼り替えられる床」ではありません。
接着剤で、きちんと貼る床です。
ただ、長く使う中で起きる変化を、ちゃんと受け止められる床だった。
主流だったから残ったのではなく、使われ続ける現実に耐えられたから残った。
それが、このド定番のPタイルです。
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学校や公共施設などで使われてきたPタイル
(※最近は環境配慮という理由も加わってきた)
学校や公共施設でPタイルが多く使われてきたのは実はここ最近の話ではありません。
昔から、人の出入りが多くて長く使う前提の建物では、Pタイルが当たり前のように選ばれてきました。

その流れの中で、時代が進むにつれて「環境への配慮」という考え方が後から乗ってきたというのが実際のところです。
自然由来の材料を使ったPタイルや環境負荷を意識したタイプが出てきたのは比較的最近の話。
「昔から学校は環境配慮型Pタイルだった」というわけではありません。
ただ今は、同じPタイルを選ぶにしても、どういう理由でそれを選ぶかが問われる時代になっています。
だから最近の学校や公共施設では、
「丈夫だから」だけでなく、
「どういう床を選んだか」という説明ができるPタイルが選ばれることも増えてきました。
病院や研究施設など、条件が厳しい場所で使われるPタイル
とにかく安定が求められる場所。
病院や研究施設、電子機器のある部屋などで使われるPタイルです。

正直、見た目で選ぶ床ではありません。
でも、変えない理由がある。
長年問題なく使えている。
トラブルが起きにくい。
だから変えない。
派手さはありませんが、実績そのものが評価されているPタイルです。
| 帯電防止機能付き Pタイル(コンポジションタイル)の一覧を見る |
木目系やデザイン系にPタイルという選択肢
Pタイルというと、無地で硬くて、ちょっと無骨。
そんなイメージを持っている人が多いと思います。
意外に思うかもしれませんが、Pタイルにも木目柄やデザイン柄があります。

いわゆるフロアタイルほどリアルではありませんが、Pタイルらしい素材感を残したまま床の印象をやわらかくするタイプです。

見た目は変わっても、中まで同じ素材の単層構造。
削れても性質が変わらないPタイルの良さはそのままです。
デザイン重視の床ではなくPタイルの使い勝手を分かった上で見た目も少し整えたいときに選ばれる床です。
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Pタイル選びで一番大事な考え方
今の床材との決定的な違い。
ここを押さえないと、Pタイルは必ず誤解されます。
今主流の複層ビニル床(フロアタイル)は、貼った瞬間の完成度をとても大事にしています。
リアルな柄や、落ち着いたマットな質感。
ワックスをかけなくても、それなりにきれいな状態を保てるように作られています。

一方でPタイルは管理される前提の床です。
清掃があり、ワックスがあり、人の手が入る。
完成形を守る床ではなく使われながら保つ床。
どちらが良い悪いではなく目指しているゴールが違うだけです。
「Pタイル」という呼び方について
補足です。
「Pタイル」は、もともとメーカー(タジマ)の商品名でした。
今では、同じタイプの床材をまとめてPタイルと呼ぶことが多くなっています。
名前が変わっても、床材そのものが無くなったわけではありません。
まとめ
Pタイルは、古い床材ではありません。
ただ、どんな場所に使うかを考えずに選ぶと古いなと感じやすい床材です。
逆に言えば、どこで使う床なのかを先に考えればPタイルは今でもちゃんと使える床材ってことが分かりますよね。
また、気になるタイプがあれば、サンプルで実物を確かめてみてください。
迷ったときは、いつでも相談してください。