タイルカーペットはオフィスやホテル、商業施設など幅広く使われています。
でも種類が多すぎて『どれを選べばいいの?』『メーカーごとの違いは?』と迷われてませんか。
今回はタイルカーペットの種類や特徴、メリットやデメリット、メーカーについてなどを徹底解説します!
目次
タイルカーペットとは?

タイルカーペットは、一枚ずつタイル状になったカーペット素材の床材のことです。
主に50cm角のサイズで、裏面が塩ビ材でできており、床に置いていくだけで簡単に設置できるのが大きな特徴です。
クッション性や防音効果に優れており、部分的な交換も可能なため、オフィスや商業施設はもちろん、最近では一般のご家庭でも人気が高まっています。
どんな種類があるの?
今ではホームセンターからネットショップまでいろいろな場所で買えるタイルカーペットですが、
それぞれの特徴や見分けるポイントを説明させていただきます!
タイルカーペットの素材別比較
| 素材 | 特徴 | メリット | おすすめの場所 |
|---|---|---|---|
| ナイロン | 耐久性が高く標準的な価格帯 | 長持ち・掃除しやすい | 空港、オフィス、商業施設 |
| ポリプロピレン | 最も低価格 | コスパ抜群・取り替えやすい | 小規模オフィス、ホテル客室 |
| ウール | 天然素材で高級感あり | 快適な質感・保温性&吸放湿性 | 高級ホテル、応接室、住宅リビング |
| リサイクル素材 | エコ素材や再生材を使用 | 環境配慮・デザイン性が高い | 教育施設、公共施設、デザイン重視の空間 |
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ナイロン製:迷ったらまず選びたい定番素材。耐久性と価格のバランスが優れています。デザインも豊富。
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ポリプロピレン製:コストを抑えたい方におすすめ。ナイロン製に比べると耐久性が劣る面がデメリット。
人通りの少ない場所に最適です。 -
ウール製:高級感と快適性を求めるならウール。天然素材ならではの上質な肌触りと使い心地。
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リサイクル素材:SDGsや環境配慮に対応。デザイン性も高く、今、一番注目の素材です。

パイルの種類
それぞれの素材で耐久性や質感が違いますが、さらにパイル部分の種類によっても変わってきます。

✅ループパイル
繊維がループ状になっていて、耐久性に優れているので空港からオフィスまで幅広く使われている定番のループパイル。
土足でお掃除が大変じゃないの?とイメージされている方もいらっしゃると思いますが、ループパイルの空洞に、ほこりやごみがキャッチされ掃除機でお手入れがしやすい特徴があります。
ループの長さや仕様によってお洒落な模様や色見が表現されていて、数えきれないぐらいの種類があります。
✅カットパイル
繊維が切りっぱなしなっているので、ふわふわした質感が特徴的なカットパイル。
高級感がグンと出るのでレストランやホテルで人気ですが、足の爪が引っ掛かりにくいのでペットがいるご家庭にも人気です。
パイルの流れによって若干色味や見た目が変わってくるので、同じ色でも市松張りでお洒落な空間になります。
✅カット&ループパイル
名前の通り、カットパイルとループパイルが組み合わさったタイルカーペットです。
特に高級なシリーズで使われていて、それぞれの特徴を活かした凝った見栄えが魅力的です。
機能性マーク
種類が多すぎてどうやって場所に合うタイルカーペットを絞り込めばいいの?とお困りの方には、必要な機能性で見分けてみてください。
✅歩行マーク
耐久性では、土足を使わない住宅向けには軽歩行、オフィスやホテルの客室などそこまで人通りが多くない場所には中歩行、役所やショッピングモールなど人通りが多い場所には重歩行とそれぞれのマークがあります。

✅防炎マーク

大きなオフィスや学校など、消防法に対応している内装材が必要な場所には燃え広がりにくい防炎性が必要です。
✅防汚マーク

ゴミや飲み物の汚れが気になりにくいタイルカーペットをお探しの方には撥水加工や防汚加工がついたタイルカーペットをおすすめします。
✅RIEFマーク

学校や幼稚園など教育施設には、安心してお使いいただける文教施設協会が推奨しているタイルカーペットはいかがでしょうか。
価格帯でおすすめ商品
機能性も必要だけど、どちらかと言うと金額で比較してみたい方も多いと思います。
そこで私たちワコードースタッフがおすすめするタイルカーペットをお手頃から高級の価格順にご案内します。
【価格帯:★】
一番お手頃でコスパに優れたポリプロピレン製は、事務所やホテルの客室などそこまで人通りが多くない場所におすすめです。
サンゲツNT350シリーズ 東リGA400シリーズ

【価格帯:★★】
人通りが多いけど、価格を抑えて長期的に使える耐久性が欠かせない場所におすすめです。
シンプルですが、おしゃれな柄も多いのでインテリアと組み合わせしやすいと思います。
サンゲツNT 700シリーズ 東リGA100 シリーズ

【価格帯:★★★】
高級感で映える見た目のタイルカーペットをお探しの場合はこちらの商品はいかがでしょうか。
重歩行に対応しているのでホテルや店舗などで人気でワンランク上のタイルカーペットです。
サンゲツDTシリーズ 東リGXシリーズ

【価格帯:★★★★】
花柄や抽象的な柄などインパクトのあるタイルカーペットはこちらのシリーズをお奨めします。
ホテルやレストランなどに人気な商品ですが、受注生産品が多く、納品までにお時間をいただく場合がありますので、お早めにご注文をお奨めします!
サンゲツ グラフィカ 東リ エクスクローム

番外編とはなりますが、接着剤が不要な住宅用カーペットも取り扱いがあります!
裏面が吸着加工されているのでズレにくく、色展開も豊富で人気ですが、キャラクターとのコラボ商品は店舗のキッズスペースにもおすすめです。
サンゲツ スタイルキットプラスシリーズ 東リ ファブリックフロアシリーズ
メーカーのおすすめタイルカーペット
サンゲツ
コスパがいいNT350シリーズから隈研吾さんとコラボされたお洒落なシリーズまで幅広い種類のタイルカーペットを取り扱っているのできっと気に入る商品が見つかります!

東リ
東リといえばタイルカーペット!と言われるほど人気なメーカーで、特にGA100シリーズは日本に限らず世界で一番販売数が多い実績があります。
タイルカーペットでは珍しい100㎝×100㎝の商品は東リ唯一の商品で迫力満点です!

タジマ
内装だと床材を中心的に販売しているメーカーですが、芝生調のTS7000-typeJは学校やオフィスにとても人気です。
まさに今はやりの「バイオフィリック」デザインです。

スミノエ
他のメーカーと比べると、リサイクル材を使った商品の数が多く揃ってます。
SDGsを採り入れた、お洒落で環境に配慮されたタイルカーペットはいかがでしょうか。

シンコール
イギリス発祥で可愛らしい雰囲気が人気なブランド、ローラアシュレイと唯一コラボしているのがシンコールです。
壁紙もコラボした商品をシンコールは取り扱っているので、統一感のあるインテリアコーディネートができます。

川島織物セルコン
ウール素材を使った高級タイルカーペットが有名ですが、裏面にはクッション性に優れたウレタンパッキングが使われているので、ウール特有の触り心地だけではなく、ふわふわとした歩き心地が特徴的です。

タイルカーペットのよくある質問 Q&A
🔶タイルカーペットのカットの方法は?
カッターやハサミでカットしていただけますが、オススメは大きめのカッター。
タイルカーペットの裏面からカットするとカットしやすいですよ。
🔶接着剤を使わずに置くだけでも大丈夫?
住宅用のタイルカーペットは裏面に滑り止め加工があるので、置くだけでオッケーです。
業務用のタイルカーペットは置くだけではズレてします可能性があるので、接着材施工がオススメです。
ただお部屋一面に敷き詰めていただくとズレにくいとは思います。
🔶タイルカーペットにはどんな接着剤を使えばいい?
業務用のタイルカーペットは「ピールアップ」と呼ばれる、貼って剥がせる接着材を使用します。
ピールアップの接着剤を使えば一部だけの貼り替えも簡単です。
またタイルカーペットをOAフロアに施工するときもこの「ピールアップ」の接着剤を使用します。
🔶タイルカーペットの厚みはどのくらい?
一般的なタイルカーペットの厚みは 6mm~10mm程度が目安ですが、住宅用、オフィス用、高級タイルカーペットとそれぞれ厚みも違っています。
●オフィス用タイルカーペット:耐久性を重視した6mm~8mm程度
●高級仕様タイルカーペット:8mm~10mm程
●家庭用タイルカーペット:10mm前後の厚め
いかがでしたでしょうか。
タイルカーペットといっても数えきれないぐらい種類があるのは驚きますよね。
素材やパイルの種類に限らず似ている色や柄はたくさんありますので、迷ったら予算を決めて価格帯で絞るとスムーズに見つかると思います!
画面越しでは伝わり切れない色見や柄を持ったタイルカーペットはたくさんありますので、ぜひ無料サンプルで確認してみてください。
大量注文の場合は前もって在庫の確認をお奨めしますのでご連絡をお待ちしております!
