賃貸オーナーさん、その床材選びで本当に大丈夫?
「空室が出たから、今回は自分で張り替えてみようと思って」
そんな声をいただくことがあります。
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家賃を下げるのは最後の手段。
できれば避けたいからこそ、まず考えるのは「どうやったらコストを下げられるか」なんです。
でも、安い材料を選ぶだけでは「なんだか安っぽい部屋」と思われてしまうことも・・・。
だからオーナーさんたちは「コストを抑えつつ見栄えもいい内装材」を探しているんですよね。
- ファミリーなら「子どもが走り回っても安心な床に」
- 単身者なら「おしゃれで清潔感のある空間に」
- 店舗なら「お客さんが心地よく感じる内装に」
結局たどり着くのは、やっぱり「選ばれる部屋にしたい」という思い。
クッションフロアやフロアタイルは定番ですが、実はもっとピッタリな床材がある場合も多いんです。
同じ家賃でも、すぐ決まる部屋と決まらない部屋。床材選びひとつで大きく変わります。
入居率、原状回復、長期コスト、実は全部つながっているんですよ。
目次
まずは優先順位をはっきりさせてみませんか?
床材を選ぶ前に、「自分にとって一番大事なポイントはどこか?」を決めましょう。
- とにかく初期コストを抑えたい
- 入居者が喜ぶデザイン性を出したい
- 退去時の原状回復をラクにしたい
- 長期的なメンテナンス性を重視したい
- ペット可や店舗利用といった条件に対応したい
優先順位を決めてから床材を見ると、不思議なくらいスッと選択肢が絞れます。
コストならクッションフロア、管理のしやすさならタイルカーペット、差別化ならフロアタイル…。
「迷ったらどれも同じ」にならないよう、まずは軸を決めてみてください。
賃貸リフォームにおすすめの床材ガイド
クッションフロア|コスト重視オーナーの王道
「やっぱり価格重視ならこれでしょ」そんな声が一番多いのがクッションフロア。
㎡単価は1,000〜1,500円前後と安価で、カッターで切れるのでDIY初心者にも扱いやすい床材です。
さらに「遮音タイプ」や「土足対応タイプ」もあり、物件に合わせて選べます。

6畳ワンルーム(約10㎡)なら材料費は1万円ちょっと。
「思ったより安いな!」と驚く方も多いです。清潔感が出るだけで、内見時の印象がグッと良くなりますよ。
タイルカーペット|オフィス・店舗で差がつく管理のしやすさ
「入居が変わるたびに床を全部張り替えるのは正直コストがかかる…」
そんな悩みに応えるのがタイルカーペットです。1枚ごとに交換できるので、部分補修で原状回復が簡単。
土足利用にも耐える耐久性があり、オフィスや店舗に向いています。

オフィス賃貸では「入居者が変わるたびに床を張り替える」ことも少なくありません。
タイルカーペットなら汚れた部分だけ交換できるので、全張替えが不要。
原状回復の費用もグッと減らせるので『これなら安心して貸し出せる』と感じてもらえるはずです。
フロアタイル|築古物件をグッと見栄え良く
「もう少し高級感を出したい」そんな時に力を発揮するのがフロアタイル。
木目や石目で“賃貸っぽさ”を消せるだけでなく、耐久性も高く長期入居に向きます。
さらに最近は置くだけタイプやピールアップ対応タイプも登場しました。

築年数が経った物件でも、フロアタイルに変えるだけで「安っぽさ」が消え、写真でも見栄えがアップ。
置くだけタイプなら原状回復もラクで、短期賃貸や回転率の高い物件におすすめ。
ピールアップ対応なら固定しつつ剥がせるので、長期入居にも安心です。
長尺シート|住宅から店舗・オフィスまで活躍
「業務用でしょ?」と思われがちですが、実は最近、住宅でも“滑りにくい床”として人気なんです。
土足対応で耐久性もバツグン。店舗やオフィスでよく使われ木目や石目のデザインもおしゃれなものがたくさんあります。
継ぎ目が少なく清掃もラクなので、医療・介護施設でも人気。
さらに、防滑やクッション性タイプもあり、ペット可住宅や支援施設では「滑りにくい床」として差別化にもつながります。

長尺シートは「業務用」のイメージが強いですが、実際は物件の特性に合わせた差別化ポイントになります。
介護施設なら「清掃性と耐久性」、支援施設なら「安全性」、住宅なら「滑りにくさ」。
入居者が安心できる要素は、そのまま募集時の強いアピールになります。
よくある質問(FAQ)
賃貸でフローリングとクッションフロア、どっちが向いていますか?
フローリングは高級感がありますが、傷や補修費用がかさみやすく、賃貸では敬遠されがちです。
ペット可の賃貸におすすめの床材は?
タイルカーペットは部分交換ができ、爪痕や汚れに対応しやすい。
長尺シートは防滑性や清掃性に優れ、土足利用のある物件でも安心です。
DIY初心者でも扱いやすい床材は?
最近は置くだけフロアタイルも人気で、接着剤不要・原状回復もラクです。
まとめ:「知っている範囲」から一歩踏み出してみませんか?
床材選びで大切なのは、「何を一番重視するか」を決めること。
コスト重視ならクッションフロア、管理のしやすさならタイルカーペット、差別化ならフロアタイル。
店舗やオフィスなら長尺シート、と物件の方向性で選択肢は変わります。
住宅だけでなく、店舗や事務所まで視野を広げれば、あなたの賃貸経営の可能性はもっと広がるはずです。