お寺・神社・落語・三味線やお琴・結婚式やひな祭り、書道等のイベント…様々な場所で活躍する毛氈(もうせん)。
特に、赤色の緋毛氈が有名です。
この記事では毛氈についてのよくある質問をまとめました!
ぜひ、製品選びの参考にしてください。
Q.毛氈とはどういう物ですか?
毛氈(もうせん)は羊の毛をフェルト状に圧縮して作られた布です。
赤いもうせんは緋毛氈(ひもうせん)と呼ばれて昔からお寺や茶席、お祝い事の席などで用いられてきました。
Q.毛氈の厚みの違いはなんですか?
1㎜・2㎜・3㎜・5㎜の4種類があります。
厚みが薄い方が折ったり台座にかけたりしやすく軽いのでイベント向き、厚いほうがクッション性があるので常設向きです。用途別のおすすめはのちほどご説明します。
Q.幅は何㎝ですか?
厚みにより生地幅が異なります。
1㎜・2㎜→182㎝幅
3㎜・5㎜→190㎝幅
Q.純毛と混紡ってなんですか?
ワコードープロの毛氈には、ウール100%の純毛タイプとウール80%・レーヨンを20%混ぜた混紡タイプの2種類があります。
Q.素材による特徴の違いはありますか?
はい、以下のような違いがありますので、用途に合わせてお選びください。
混紡タイプ
混紡タイプは純毛と比べて耐久性こそ劣りますが、人絹と呼ばれる絹の質感に似せた繊維(レーヨン)を混ぜているため、手触りはなめらかで柔らかく、染色性が高い為、染料の色もつよく出ます。
純毛タイプ
純毛タイプは羊毛のみで作られており、ウールの良さを存分に活かした昔ながらの毛氈です。
丈夫で長くお使いいただけます。
Q.どのタイプを選べばいいですか?
ご使用場所によっておすすめの厚みや素材が異なります。
例えば、床敷物として使用される場合は、3㎜~5㎜の純毛タイプがおすすめですし、お茶屋さんの椅子や落語の高座など、台座にかける場合は軽さのある1~2㎜の純毛タイプがおすすめです。
おひな様や展示物の下に敷くなど、負荷が軽い使用方法なら混紡・純毛どちらもおすすめです。発色や質感の違いがあるのでお好みでお選びください。
Q.好きなサイズにカットしてもらえますか?
はい。規格サイズ内であればお好みのサイズにカットしてお出しする事ができます。
通常よりも納期がかかりますので、ご希望がある場合はお早目にご相談ください。
Q.赤色以外にもありますか?
現在、ワコードープロで取り扱っている毛氈には赤色・紺色の2色がございます。
紺色は5月人形の敷布や書道の下敷きとしてもよく使用されています。
以前は白や紫、緑などカラー毛氈といわれる製品もありましたが製造元の減少により手に入れにくくなっております。
もし、他の色の毛氈をご希望でしたらお探し致しますのでお気軽にお問い合わせください。
Q.色移りしますか?
毛氈は湿度の状態により、若干色移りがございます。その日の湿度や足裏の汗などにより、足袋や靴下、衣類などに若干ですが色移りします。
Q.毛氈のお手入れ方法は?
日常メンテナンスは優しくゆっくりと掃除機をかけて埃を吸い取って下さい。
常設使用の場合は時々陰干しして湿気をためないようにしてください。
汚れてしまった時はぬるま湯で濡らした布を絞り、汚れの表面からトントンと軽く叩きながら汚れを布に吸い取らせてください。そのあと、乾いた布で水分をふき取ってください。
汚れがひどいときはぬるま湯に中性洗剤を薄め、上記の手順で落としてください。
Q.洗濯してもいいですか?
毛氈は水洗いをしてしまうと縮んだり、風合いが変わってしまいますので、洗濯機や手洗いでのお洗濯は避けてください。
Q.毛氈の保管方法は?
湿気を含んだまま保管するとカビや虫食いの原因となりますので、湿気の少ない日に陰干しして自然乾燥させてから収納してください。
※毛氈を乾かす際に、直射日光やドライヤーなどの温風等をあてますと傷みやすくなるのでご注意ください。
また、長期間畳んだままにされますと折りジワが取れにくくなりますので、おりたたまずに、丸めて保管してください。
長く保管する時は、冬物のお洋服のお手入れと同じように防虫剤や乾燥剤の活用も効果的です。
Q畳みジワがついてしまったらどうすればいいですか?
ウールの特性上、一晩ほど吊っておくだけでも生地の重みである程度のシワは自然に回復します。
シワが強くて気になる場合は、生地全体にほんのりと湿気を含ませてから干していただく方法もあります。
やり方としては、浴室などの湿度の高い場所に数時間干してから、陰干しで自然に乾かしてください。※集中的に水滴が付いたりしますとシミになる可能性があるので、結露などにはご注意くだい。
アイロンを使用する場合は必ずウールモード(低温)であて布をして目立たないところで確認しながら進めてください。
Q毛羽立ちが気になるときはどうしたらいいですか?
ウール100%の毛氈は繊維の密度が高いので毛玉ができにくい性質がありますが、それでも長くお使いいただいていると、負荷のかかりやすい部分を中心に毛羽立ちや毛玉ができてくることがあります。
毛羽立っている場所を引っ張ったりしないように、ハサミやカミソリでやさしく根本からカットしてください。
市販の電動毛玉取りなどをお使いいただいてもOKです。
Qより毛玉ができにくいのは混紡と純毛どちらですか?
純毛タイプの方が毛玉ができにくいです。
50選まで随時更新していきます!
商品ページからサンプルをご依頼いただけるので質感で迷われた際はぜひお手に取ってご検討くださいませ。